恋愛とは。

2006年7月2日 恋愛
恋とは・・・待つことなのかも。

イッチーからのメールがこない。

私からのメール、最後に「?」をつけなかったのが悪かったのか。
いや、好きな女性には「?」がなくてもメールをくれるはず。

電話してみよう。
そして気持ちを聞くまでにはいかなくても、やんわりと誘ってみよう。

もしかして、とってもとっても受身な男性だから、あれだけのルックスでありながら、33歳で独身なのかもしれないし。
・・・なーんて淡い期待を抱きつつ。



そして
・・・電話をするのは、あと2キロ痩せてからにしよう。

と弱気な私。
昨日見てきました。

感想・・・松子は自分だ。

『小さい頃は、自分の将来はキラキラして見えるが、大人になってみると、自分の思い通りになることはひとっつもありゃしない。』(←確かこんな言葉があった。)

その通り!!

松子の、男に愛されたいという思いが自分と重なり、コメディ要素満載な映画だったのにもかかわらず、映画が終わる頃には涙で化粧崩れまくり。

この人、全然「嫌われ松子」じゃないよー!!
一途ないい子じゃないか!
男達、なんで松子(そして私)を愛してやらない!

心叫びまくりです。

そして帰りには、なんかスッキリ。

この映画は、彼氏がいない三十路女にこそオススメです。
3×3の合コンで知り合った、一つ年上のイッチー。

最初見た時、あまりのかっこよさにクラクラ。目も合わせられない。

人間、タイプど真ん中が目の前にいると、話もできなくなるらしい。

最初の1時間は、イッチーを避けて他の男性と話していた。

が、

ふとしたはずみでイッチーの隣りに座ることになってしまい、

なぜか、

私たちは寄り添いだし、会の終わりまで離れることがなかった。

「次は二人で会おう。」とイッチーは言った。

ただ、

 自分はすぐに人を好きになることはできない。
 何度か会って、その人を知ってからでないと。
 本当に好きになるまでは、体の関係はもてない。
 だからすごく時間がかかるんだ。

とも言われた。
言葉の意味はわからない。

やばい。
またこんな気持ちになるなんて。

もう男性を好きになることはない、一生一人で生きていく、そう覚悟を決めている自分もいたのに。

今は彼に会いたくてしょうがない。

新しい出会い。

2006年6月26日 恋愛
もう32歳だし・・・出会いを自らガンガン求めていかねばならぬ!

と思い、ネットでの出会いに挑戦した♪

出会い系に登録し、何通か来たメールの中から厳選し、この殿方に決定!

29歳会社員のハリー。

決め手はとっても頭がいい所。
ウチの地元では一番のエリートコースを歩んでいる。

「とりあえず、会ってみませんか?」とメールを送り、会うことになった。

待ち合わせ場所に現れた彼は、なかなか好青年☆

喫茶店に入り、2時間語った。話も合う(頭のいい人だから、うまく合わせてくれたのかもしれないけど)。

その後彼の車に乗り、海までドライブ(男って、海好きねー。)

顔は悪くない。話しも合う。とってもとってもいい感じ。

ただ、ただなー。
一つだけ気になる事が・・・。
(秘密日記に書かせてもらいます。)


そして、その日の夜はクミと合コン♪

そこで!!(ひとりよがりの)運命の出会い☆☆☆

ハァー。

感謝カンシャ。

2006年6月19日 日常
みーこさん、ありがとーっ!!

私、まだ忘れられてないのね(涙)。

30歳になってから2年間、あっという間でした。

人が言う「30歳から40歳までの10年って早いよー。」っていう言葉が身に染みる今日このごろ。

勘違い藤木くんの話、
しつこく秘密日記に書かせてもらいます☆

涙ナミダ。

2006年6月19日 日常
アンさん、ありがとーつつ!!

この歳になると、「おめでとう」と言ってくれる人の数が激減し、

「私、みんなに忘れられちゃったのかな・・・。」なんて

寂しい気持ちになってしまう。



みなさん、

友人(知り合いレベルでも)の誕生日には「おめでとうメール」を忘れずに!

32歳。

2006年6月18日 日常 コメント (1)
■彼氏がいないまま32歳になってしまいました。

そういえば私、18歳から彼氏がいなかった時期がなかったな・・・。

男がいないというのは、こんなに心細いものなのか。

■最近お気に入りの番組「いきなり結婚生活」に出てくる人達、みんな同世代で、あー私もハタから見たらこんな感じなんだなーと落ちこんでしまう(思いっきり失礼)。
でもあの番組には出てみたいと真剣に思ってしまう。
2人の男性の家に3泊4日で泊まり、その後にプロポーズされるなんて、普通に生きてたら絶対にありえない状況だし。
それにしても寿司職人って、振られる率高くない?
寡黙な男(寿司職人のイメージ)ってつまらないのかなー。
寿司屋のお手伝いって、結構ラクそうに見えるんだけど。


■この間、友人が「メチャメチャかっこいんだよー!」と言う男性とデートしてみた。
確かにかっこいい。藤木直人ソックリだった。

・・・が、しかし!
「オレってかっこいいでしょ。オレって最高でしょ。」と言わんばかりの口ぶり。
自分の事だけ一方的に話して、「なんかオレに質問ない?」って・・・。ねーよ!!

食事したところは安いファミレス。
2人で食事して3千円だったが、きっちり1500円のワリカンだし。
なんか無理っしょ。

その後、勘違い藤木直人は毎日メールをしてくる。
二週間も無視してるのに。
きっと「こんなかっこいいオレがフラれるワケない」とか思ってるんだろーなー。

結末・・・。

2006年6月8日 過去
先日の『行列のできる法律相談所』で、「職場の女性に次々と手を出す男をクビにできるか?」という相談があった。

そんなの当然クビにできるでしょ。

その男だけが平然と職場に残り、その状況に耐えられなくなった女性達は次々と辞めていく。そして新しい女の子が入り、また彼の餌食になる・・・なんて状況はありえない。
彼一人を辞めさせれば済むことなのだから。

なーんて思いますけど、みなさんはどうでしょう?

ちなみに、あの番組の放送後、「あの相談、アンタが送ったんでしょ?」と友達から電話がきた。

******************************


女上司は職場のトップに話してくれたらしい。

次の日、私はトップに呼び出された。

嬉しい事に、トップはアキラより私の話を信じてくれた。

アキラは私が精神病で彼につきまとっている。彼女が心配だ、と泣いていたらしいが、トップにはそんな彼がウソくさく見えたらしい。


そして・・・驚くべきことというか、やっぱりというか

アキラの経歴、あれは全部ニセモノだった。
有名大学も出ていない、専門学校卒だそうだ。

病気もウソだと思う、とトップは言った。
(私もそう思う。現に彼が「あと一年の命」と言ってから何年も経っている。まだ死んでないどころか入院もしていない。)

「彼の家族は、ウチの職場での彼の女性関係は何も知らないらしい。
 好き勝手に遊ぶためにうまい事言ってアパート借りたんだろうね。」

アキラの奥さんの家のコネで、アキラは今の仕事に就いているらしい。

「でも、そんなケダモノの様な男は、辞めさせないと。全ての責任は男がとるべきだ。彼は何があっても辞めたくないと言っていたがね。」

トップはおじいちゃんなのだが、ものすごく素敵に見えた。


そして・・・・アキラはウチの職場を辞め(クビになり)、奥さんの家のコネで、再就職したそう。

ウチの職場を辞めた理由は、「今の仕事はやり遂げた。自分を高めるためにも新しい職場でチャレンジしてみたい。」

正確には、「今の職場の女達とは、一通りヤリ遂げた。新しい女をひっかけるためにも新しい職場でチャレンジしたい。」だろ!

懐が大きいというか、バカというか、アキラの奥さんはアキラを信じていて、今回の辞職に何の疑問ももたなかったそうだ。


新しい職場に、女の子いないといいけど・・・。


そして、チエコは未だにアキラと半同棲しているらしい。


アキラの後任で入ってきた人は、女性だった。

トップは、「これからは当分、女性しか採用しない。」と言っていた。

この女の園で、私はこれからも頑張っていく。

アキラと女達。

2006年5月29日 過去
アキラは言っていた。

『僕がリサを幸せにしてみせる。』

『あなたの幸せは僕が保証するよ。必ず幸せにする。』

私の幸せはこれだったのか?

アキラは私から家族、職場での人間関係を奪い、そして今、仕事まで奪おうとしている。

情報通の女上司は、私がアキラにのぼせあがっている間の、様々な職場での人間関係を教えてくれた。

?まず、その女上司もアキラに言い寄られていたこと。

女上司の机には「今日、○○ホテルの●●●号室で待ってます。」というメモが何枚も置かれていたそうだ。
彼女は全く相手にしなかったそうだが。

?アキラは同じ課の岡江さん(38歳・既婚・子持ち)
とも付き合っていること。

彼女とアキラの二人での出張がやけに多いとは思っていたが、まさか付き合っているとは・・・。

?アキラと同じ課のさやかさん(33歳・既婚)は、アキラに言い寄られたが断り続けたため、アキラによって過酷な仕事を与えられ、精神的にまいってしまい、退職せざるをえなかった事。

さやかさん、日に日に顔に疲れが見えて、痩せていき・・・。
体調が悪いから辞めたのは知っていたが、その原因がアキラとは・・・。

?ダンナの転勤のために辞めていった伊藤さん(44歳)もアキラと関係を持っていた事。

けっこうオバチャンだったけど・・・マジ?

?私と同じ課にいたが、転勤していった原田さん(36歳・既婚・子持ち)とも関係を持っていた事。

彼女は私とアキラが付き合いだした事を知り、そのショックでアキラと別れ、転勤したらしい。どうりで途中からの私に対する態度が変だと思った。
転勤先では、私の悪い噂を言いふらしているらしい。

?アキラは岡江さん、チエコと付き合いながらも、今は斉藤さん(29歳・既婚・子持ち)と田中さん(38歳・既婚・子持ち)に言い寄っているという事。

お前は何人斬りを目指してるんだ?アキラ。

冗談でも美人揃いとはいえないウチの職場で、これだけの人数と関係がもてるアキラって・・・。

それに気付かなかった自分って・・・。

「自分はアキラに選ばれた!」って思っていたが、違うんだ・・・。
ま、一番の被害を被っているのは私だろうが。

人の事は言えないが、みんな、どうしてアキラに引っかかる?
人の事は言えないが、既婚者のみんな、家庭を大事にしようよ。

ヤツはウワサの「もてる呪文」を知っているのだろうか?

それより、みんな、なんで黙っているんだ?

女上司は言った。

『彼にはウチの職場から出て行ってもらわなければ、とずっと思っていたの。でもきっかけがなくてね。上層部は何も知らないし、彼に絶対の信頼をおいているけど、これだけ女に手を出しまくっている事を知ったら、彼を辞めさせざるをえないでしょ。リサさんの事は、私の件も含めて上層部に私が話してみるから。』

今の私がどんなに上層部に訴えても、誰も信じてくれなかっただろう。

まさに『捨てる神あれば拾う神あり』。

希望が見えてきた。
チエコをアキラ宅で見たその日から、チエコとは口をきかなくなった。

彼女は大人しそうで、守ってあげたい雰囲気を持っているが、その仮面の下の恐ろしい素顔を私は何度か見ている。

チエコは離婚寸前の彼氏に毎月20万円をもらっている。
『アイツの嫁やガキと同じ水準の暮らしをさせてもらわないとねー。』と笑っていたが、彼の家は、その使途不明金のせいで、かなり苦しい暮らしをしているらしい。
その穴埋めをするために、彼はパチンコに通っているそう。
ま、その男も自業自得か。


翌日、携帯が鳴った。アキラからだった。
出ると『もうオレに関わるな!警察につきだすぞ!殺すぞ!』と言い、電話は切れた。

警察につきだす?殺す?・・・意味不明。

そして職場の人たちの私に対する態度が明らかに変わり始めた。

誰も私と話そうとしない。

明らかに避けられている。

これはなにかあったに違いない。



32歳女上司。

もう相談できるのは彼女しかいない。

実はその上司とは、何年も一緒に仕事をしてきたが、ほとんどプライベートでは口をきいたことがない。
・・・ぶっちゃけ、全然仲良くはない。

でも、彼女の潔さ、正義感のあるところが昔から好きだった。
仕事ができる彼女は上司からの信頼も厚い。

その彼女に、「私、職場で何か言われてる?」と聞くと、

ナント、

『あなたが精神病を患ってて、アキラにストーカーしてるってもっぱらの噂だよ。彼は上層部に相談して、リサを辞めさせようとしてるよ。』

だと!

新たな闘いの始まりだ。

無条件バトン!

2006年5月17日 日常
みーこさん、頂きましたよー。

日記を書くにあたり、昔を思い出し、ヘコみ中だったので、いい気晴らしになりそう♪

それでは、行っきまーす!

■無条件でときめく○○な3人

・KREVA(セクシーよねー。歌声もたまらないっス。)

・水嶋ヒロ(誰?って思う人も多いはず。今の仮面ライダーです。日曜日の朝、たまたまテレビをつけたら・・・彼に秒殺されてしまいました。)

・咲夜涼(ホスト番組大好きです。最近のホストはカッコいいですよね。中でも彼はピカ一☆ホストクラブ・・・一度行ったことがあるのですが、酒を飲んでないせいか、妙に冷めた目で彼らを見てしまいました。彼らの優しさも、結局は金のためかい、と思ってしまって。なら行くなよって感じなんですが。)
  
 
■無条件で嫌いな○○な3つ

・虫・ヘビ・カエル

・店員さんの「何かお探しですか?」

・注射(病院は好きなんだけどねー。)

 
 
■無条件でお金をかけられる○○な5つ

・ダイエット関係(今までいくら使ってきたことやら。)

・服(ヤセ〜普通〜小太りと体型が変わりやすいので3サイズ必要。よって、人の3倍の服が・・・。)

・雑誌

・化粧品

・変わった料理を作る時のスパイス関係(一度でお蔵入りになったスパイスは数知れず。)

 
 
■無条件で好きな○○な3つ

・チョコ

・男前

・黒い服(黒い服、着てると落ち着くんですよねー。仕事に行くときは特に黒い服で武装している自分がいます。男性と会うときは、もっぱら白い服です☆)

 
 
■無条件でバトン受け取らせる5人

誰か受け取って下さーい!




●Tea Roseさん
 お気に入りに入れさせて頂きましたっ!
 よろしくお願いします♪

もう一人の女。

2006年5月14日 過去
職場に仲のいい後輩がいる。

チエコ、30歳。

『職場は仕事をしにいく所で、友達を作る所ではない』と思っている私が、職場でただ一人心を許せる相手。

彼女も実は・・・既婚者と付き合っている。

彼女は私以上に激しい性格のため、妻子が実家に帰っている間、彼のアパートに行き、妻の服や子供の服をビリビリに破ったり、皿を割ったりと大暴れしたという武勇伝をもっている。
彼は、メチャクチャになった部屋を妻に見られ、言い逃れができなくなり、離婚寸前だそうだ。

そんなチエコと私は、既婚者と付き合う辛さを語り合う仲だった。

『アキラさん、許せない!リサさんの事を泣かせるなんて!』と本気で怒る彼女を可愛いなーと思っていた。





私の誕生日の2ヵ月後のアキラの誕生日。

アキラとは距離を置いたままだった。

このまま自然消滅になってしまいそうで怖かったが、強がってしまった手前、自分から連絡を取ることもできず、私はヤキモキしていた。

アキラは誕生日を妻子と過ごすのだろうか?

もしかして、アパートで一人寂しく過ごしているかも?

気になってしょうがない。

気がついたら、アキラのアパートの前にいた。



なぜか、チエコの車がとまっている。

「???どういうこと?」

車の前でボーっと立っていたら、「ちょっと待っててねー。」と言いながら、アキラの部屋から、チエコが出てきた。

「ちえこ・・・。」暗闇に立っている私を見て、チエコは慌てて車に乗り、逃げていった。


アキラはチエコとも付き合っていたのだ。

チエコも友達のふりをして、苦しむ私を見て笑っていたに違いない。




二人とも、最低だ。

誕生日。

2006年5月12日 過去
医者から「あなたは大丈夫。」と言われ、少しだけ目が覚めた。


ここから立ち直って行かなくては。

このままでは自分がダメになってしまう。


そして私はアキラに、

「あなたが離婚するまで、会うことはできない。
このままずるずる愛人になるわけにはいかない。」

「私の誕生日までに結婚するという、前からの約束は守って。」

と伝え、連絡をとるのをやめた。

私にとっては、これが最後の手段だった。


職場で会うアキラは、子犬のような目で私を見つめた。

「会いたい」「今夜待ってる」というメモが次々と私の机の上に置かれたが全て無視した。

またアキラのペースに巻き込まれるワケにはいかない。


そして私の誕生日が来た。

もちろんアキラは離婚しているわけもなく。

前にアキラは

『次のリサの誕生日には、100万円の婚約指輪をプレゼントするよ。
実は、もう予約してあるんだ。』

と言っていたが、郵送されてきたプレゼントは5千円ほどのスカーフ1枚だった。

そして手紙には、

『まだ離婚できてなくてごめん。
リサと結婚したい気持ちは変わらない。君を愛している。
だが、妻と子供の事も愛していてどちらかは選べない。
どっちも幸せにしたいんだ。
僕はどうすればいいんだ。
そして、君の最近の態度には僕に対する愛を感じることができない。
君と結婚してうまくやっていけるか不安になってきた。
あの時子供を産んでくれていたら結婚できたかもしれないのに、悲しいよ。』

は?


この手紙、どう思います?皆さん。

まるで、私のせいみたいなこの言い方。

これがアキラの本音か。

最悪の誕生日。

病院。

2006年5月9日 過去
私は病院が好きだ。

風邪をひいたり、お腹が痛くなったりすると、すぐに病院に行く。



でも、この病院に行くのは初めてだった。


『精神科』





あれだけの暴言を吐かれた後でも、アキラとの関係は続いていた。

母は、すっかりアキラに洗脳され、ボロボロに傷つきながらもフラフラとアキラについていく私を見てられないと泣いていた。

アキラに会う日の朝、起きたら枕元に母からの手紙があった。
手紙は、私を心配する母の気持ちと、もうアキラには会わないでほしいといった内容・・・だったと思う。

その時の私には、両親の言葉も、友達の言葉も誰の言葉も心の中に入ってこなかった。


アキラだけ。アキラの言葉だけが欲しかった。


アキラに、「つらい。涙ばかり出てくる。」と言ったら、

『病院に行ったほうがいいよ。』と精神科に連れていかれた。


医者に今までの状況を話した。
アキラとの事、ジンとの事、こどもの事・・・。
涙ばかりでる。死んでしまいたい。と。

その医者は、

「あなたは病気ではない。そんな状況におかれたら、誰でもそうなる。今は一時的にうつ状態になっているだけですよ。心配しないで。」

と優しく言ってくれた。


もうダメだと思っていたが、その言葉で救われた気がした。





しかし、この一件が後に私を困らせる事になる。

違うんです。

2006年5月7日 過去
『お前の家族を皆殺しにしてやる!
いいか!今から行くから待ってろ!』

アキラのその声は本気のように思えた。

「やめて!」その叫びを聞きつけ、両親が私の部屋に来た。

「どうしたんだ?」

「アキラが今から来る!私達、殺されるかもしれない!」

父が、私から携帯電話を奪った。

「どういうことだ!」

そこで、アキラはコロっと態度を変えたそうだ。

『・・・違うんです。リサさんが僕を信じてくれないから、僕を心配してくれないから、ちょっとカッときちゃっただけで。』

『リサさんと結婚するという気持ちは変わりません。前から僕達は約束してました。次のリサさんの誕生日までには離婚して、結婚するって。』

猫なで声でそう言うアキラに、両親は拍子抜けし、電話を切った。




でも、私はあの時のアキラの言葉が忘れられなかった。



私の人生はなんなんだろう。


そして、私たちの小さな命は?



涙が止まらなかった。

気を張ってないと涙が流れる。

仕事をしてても、家にいても、気がつくと24時間涙が流れる。




私の心は、壊れてしまった。

本性。

2006年5月2日 過去
職場に復帰する前の日、アキラは呑気な声で電話してきた。

『やっと歩けるようになったよ。明日から仕事に行くよ。』

「手術って嘘なんでしょ?奥さんと子供と旅行に行って、運動会にも出てたくせに。」

『なんの事?僕は手術してきたんだよ。』

「証拠もあるし、全部わかってるの。」



『・・・君は、僕が手術で頑張ってきたのに、僕の体を心配しないのかい?君にはがっかりしたよ。』

仕事を休んで、ディズニーランドで遊びまくってきて、何を心配しろというのか。



アキラは『もう別れよう。』と言い、電話を切った。

は?都合が悪くなるとすぐそれか。




30分後、アキラから『何を考えてるの?』と電話がかかってきた。
何を考えてる?聞きたいのはこっちだ。


「私は、アキラが私を傷つけないように嘘をついたと信じたい。」


精一杯、自分が傷つかないように考えた結果だった。



『お前の事を一言でいうと、大バカ女だね』



・・・今まで自分がやってきた結果がこれか。

私は、今までアキラに大バカ女だと思われていたのだ。




「もう、奥さんに離婚してくださいとお願いに行くしかない」

そう言うと、アキラの声色が変わった。

『今からお前の家に行って、家族全員皆殺しにしてやる!』

『オレを怒らせると怖いんだ!人を殺した事だってあるんだからな!』



・・・アキラの本性を初めてみた瞬間だった。
アキラは入院中もメールを頻繁に送ってきた。
『今手術が終わった。』
『今日は血を吐いた。腹が痛い。』
『今日はリハビリ。まだ歩けない。』

私だけではない。職場の同僚達にも。

みんながアキラを心配していた。

そして一週間が過ぎ、アキラは退院したそうだ。
『歩くのがやっとの状態。とりあえず家で安静にしているよ。』
とメールが来た。

しかし、その後に友人からきた電話は、驚くものだった。
『ねぇ、○○町の町民運動会にアキラ一家が来てるよ!』

「え?アキラは退院したばかりだから、そんなワケはないけど・・・。」

『アキラ、100m全力で走ってるよ。』

なかなか信じない私に、後に友人は写メを送ってきた。

うっすらと赤いTシャツを着ている二人・・・。今日は赤のペアルックか・・・。

友人は近くに行って、アキラの妻がその友人と話している会話を盗み聞きまでしてくれた。どうやら彼らは長期の休みをとり家族でディズニーランドに行ったらしい。
アキラの妻はアキラの事を『優しいだけで、モノ足りないダンナなのよー。』とのろけていたらしい。

もの足りないか・・・。私には刺激的すぎるあの男が。

言い訳。

2006年4月30日 過去
『妻が最後に思い出を作りたいって言ったんだ。しょうがなかったんだよ。』
『あの服も妻にこれを着てくれって言われたんだ。離婚するためには、そのくらいしてあげないといけないだろ。』

アキラはそう言った。私が『そんなの信じられない』と言うと、

『あっそう、信じられないなら別にいいよ。僕の事を信じられない人とは一緒にいられない。』と簡単に言う。

先に離婚した私は圧倒的に不利だ。

信じるふりをしてアキラを許すしかない。

アキラの妻は、アキラと別れる気がないらしい。
そこで、アキラは胃がんの手術が終わったら、離婚調停の申し立てを行うと約束してくれた。



その後、アキラの胃がんの手術が行われた。アキラは1週間の休みをとった。
胃がんの手術に1週間は短くないか?と疑問に思ったが、仕事が忙しいので医者に頼み込んで、入院期間を短くしてもらったらしい。
手術も内視鏡で行われるので、回復が早いらしい。

手術が終われば・・・離婚調停が始まる。あと少しの我慢だ。


しかし、私の期待を裏切る情報が次々と私の耳に入ってきた。
世間は狭い。

ペアルック。

2006年4月21日 過去
「もう妻とは口もきいてないよ。離婚話をしようとすると逃げるんだ。」

そんなアキラがアパートを借りた。

「リサのためだよ。」

嬉しかったが、けじめとしてアキラが離婚するまでは同棲しないことに決めた。

別居したとなると、離婚するのは時間の問題だろう。

これで、アキラとずっと一緒にいられる。


しかし、アキラは休みの日は妻の家に帰る。
普段は仕事で忙しく、私たちは全く会えなくなった。

「休みの日に妻に会わないと、離婚の話ができないだろ?
全て、リサのためだよ。」

そして過ごした会えない日曜日。私はクミとデパートで買い物。
「ねぇリサ、アレってアキラじゃない?」

アキラが妻と子供と買い物に来ていた。

ピンクのトレーナーにピンクの帽子。
しかもペアルック。お前らは林家ペー&パー子か?
・・・20年前でも恥ずかしくて着れないよ、その格好。

おんぶ紐を胸でバッテン結びして、アキラは子供をおぶっていた。
そして・・・しっかりと妻と手をつないでいた。

アキラは私たちを見るなり、そそくさと反対方向へ歩き出した。

私は呆然としていた。


その日の夜、アキラと話し合うためにアキラのアパートへ行った。

ドアの前に立つと、アキラと奥さんの笑い声が聞こえた。

口をきいてないなんて、嘘。
離婚の話し合いなんて、嘘。

婚約者です。

2006年4月20日 過去
離婚した私に課題はたくさんあった。

アキラに離婚してもらう。
まわりの人に理解してもらう。
アキラと暮らす新居を探す。
仕事をやめ、新しい仕事を探す。
そして・・・アキラと結婚する。

なにがなんでもそうしなくてはならない。
そのために・・・そのために非情な事をしたのだから。



でも私がしなくちゃならない一番は・・・アキラの病気を治す事。

たとえアキラが死ぬとしても、私は最後まで一緒にいたい。


でも死んでほしくない。




インターネットで胃がんに効く漢方というモノを見つけた。
何種類か組み合わせたら、総額20万円。


迷わず買った。今の私にはアキラの命より高いものはない。


アキラは「ウチの妻が買ったものより高いねぇ。」と笑っていた。




その後、アキラは実家に来て、私の両親にこう言った。
「リサさんは、私が必ず幸せにします。」

両親は「お願いします。」と頭を下げた。

私が友人の集まりに行くと、そこにもアキラは来た。
「リサさんの婚約者です。よろしくお願いします。」


私の周りで、アキラを知らない人はいなくなった。 

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