もう一人の女。

2006年5月14日 過去
職場に仲のいい後輩がいる。

チエコ、30歳。

『職場は仕事をしにいく所で、友達を作る所ではない』と思っている私が、職場でただ一人心を許せる相手。

彼女も実は・・・既婚者と付き合っている。

彼女は私以上に激しい性格のため、妻子が実家に帰っている間、彼のアパートに行き、妻の服や子供の服をビリビリに破ったり、皿を割ったりと大暴れしたという武勇伝をもっている。
彼は、メチャクチャになった部屋を妻に見られ、言い逃れができなくなり、離婚寸前だそうだ。

そんなチエコと私は、既婚者と付き合う辛さを語り合う仲だった。

『アキラさん、許せない!リサさんの事を泣かせるなんて!』と本気で怒る彼女を可愛いなーと思っていた。





私の誕生日の2ヵ月後のアキラの誕生日。

アキラとは距離を置いたままだった。

このまま自然消滅になってしまいそうで怖かったが、強がってしまった手前、自分から連絡を取ることもできず、私はヤキモキしていた。

アキラは誕生日を妻子と過ごすのだろうか?

もしかして、アパートで一人寂しく過ごしているかも?

気になってしょうがない。

気がついたら、アキラのアパートの前にいた。



なぜか、チエコの車がとまっている。

「???どういうこと?」

車の前でボーっと立っていたら、「ちょっと待っててねー。」と言いながら、アキラの部屋から、チエコが出てきた。

「ちえこ・・・。」暗闇に立っている私を見て、チエコは慌てて車に乗り、逃げていった。


アキラはチエコとも付き合っていたのだ。

チエコも友達のふりをして、苦しむ私を見て笑っていたに違いない。




二人とも、最低だ。

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